なんかもう胸いっぱいです。
いや、逆かな。
胸にぽっかりと穴が開いてしまった感じもします。
一つの物語が終わってしまうことがこんなにも惜しく寂しいと感じたのは、もうどれくらいぶりなのか。
まだまだいくらでも物語が生まれそうな余地が、あの世界にはある。
それを感じさせてやまない幕の下り方だったのに、ひとまずはこれで終わりという事実が、この寂寥感の最たる原因なのだと思います。
各話とも最低でも2回ずつは見返すほど好きになった作品というのは、本当に久しぶりでした。
来週からどうしよう。
また一話から見返せばいいのかな。 ←
さて今回は、最終話とあって色々ギチギチに詰め込まれていました。
意味は勿論全部わかった(と思う)けど、やはり各シーンとももっと余裕を持った描写で見たかったと心の底から思います。2クールの作品であればと残念でなりません。
チェインバーとストライカーの一騎打ちに関しては、あれでよかったと思います。
互いにお前こそがバグってんだろと言い合うAI同士のやりとりはとても面白く、容赦のない攻撃の応酬と相まって申し分ありませんでした。
そしてその集大成たる戦闘シーンのラスト。
レドから軍籍を剥奪し、コクピットを切り離したチェインバーの最期の言葉。
涙腺が決壊するかと思いました。
「私は、パイロット支援啓発システム。あなたが、より多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する」
→レドを兵士というくびきから自ら解き放った挙句の「あなた」呼ばわり。
これは単にレドがもう兵士ではないからそう呼びかけたのだとは思えません。
レドを替えのきく一軍人としてではなく、(チェインバーにとって)かけがえのない一個人として認識した結果であったと信じたい。
だって、そうじゃなければ自ら「パイロット支援啓発システム」と言いながら、「あなた(=レド)」がより多くの成果を発揮することで(ry)など言わないはずです。
つまり自分のパイロットは軍人ではないレド自身だと言った上で、多くの成果を獲得しろと言っているわけです。
融通がきいていないようで、とんでもなく柔軟なチェインバーさん。
レドが軍人じゃなく一人の人間であると同様、彼もまたただのロボじゃなくてもう立派な一キャラです。
「この空と海のすべてが、あなたに可能性をもたらすだろう。生存せよ。探求せよ。その生命に、最大の成果を期待する」
→そしてこの台詞ですよ。
一言で言えば「生きろ」と。そう言ってるんですよね。
この地球で生きて、できること、やりたいことを探せと。それを生涯かけてやり通せと。
ここまでくるともう親心すら感じます。
「彼に支援は必要ない。もはや、啓発の余地がない。あとは、その前途を阻む障害を排除して、私の任務は完了する」
→そして堂々の親バカ宣言。ストライカーに向かって臆面もなくレドのことをべた褒めじゃないですか。
そのストライカーに対して、最期の名言。
「くたばれ、ブリキ野郎!」
ピニオンにずっとブリキ野郎と呼ばれていたのを、結構気にしていたんでしょうか。
自嘲のようなものが含まれていたのかもしれませんが、でもこれを言えたチェインバーさんはもうそこらのブリキ野郎なんかと同じじゃないです!
とまあ、こんなふうにチェインバーが出てくる一連のシーンは概ね良かったです。
こんなにも熱くて格好いいって、ほとんど主役じゃないですかー!
問題はCパート。
全力でオチをつけに回っていったのは良かったのですが、いかんせん短すぎます。
内容が悪いというのではなく、もっと見たかったという欲の話ですよ。
最終話まで終わった今になってもこれをいうのはどうかとも思いますが、やっぱり2クール欲しかったなぁ……
最後の最後に、レドがまだコミュニケーターを大事に持っていることと、海底のチェインバーにヒディアーズが群がって繁殖している様が描かれていました。
あれは実はチェインバーは各部大破して自立機動はできないものの、量子インテークは生きていてAIも無事ということの示唆か何かでしょうか。
……でしょうかっていうか、そうであって欲しいです。
いつの日かサルベージされて、
他にも気づいた部分というのは結構あったのですが、だらだら書いても仕方ないので割愛します。
ていうか正直、あれもこれもと書きたいことが出てきて収拾がつかなくなるのでやめときますw
一つの記事としての体裁が保てなくなる可能性が大です。
ここまでまとめるのも実を言うと結構大変だったんだからw
しかしこうもハマった作品が終わってしまうことって、意外とショックが大きいですね。
こんな感覚、本当に久しぶりです。
ここ数日、私事でも新規案件やら思わぬ波風やらが色々あったので、そんな中で元気の源が供給されなくなるのはキツいなぁ(´;ω;`)
私専用支援啓発システムが今、切実に欲しいです。
結構マジで。
締めが愚痴になっちゃった(´・ω・`)
どうもすみません。