第一部・完 といった風情だった27話。
先週の予告段階で心配されていた絵のクオリティは全くの杞憂だったどころか想像以上に綺麗でした。まるでキャラが発光しているかのようなフィルタがかかっているようにも見えましたが、なんであんな特別仕様だったんでしょうか?
一方、ストーリー的には予想以上に重い展開となりました。
20話でちらりと予感していた通り、アリアが退場してしまったわけですが。
やっぱりあれはフラグだったか……(´・ω・`)
しかも最近見たアニメの中でもかなり印象に残る死の描写だったことに結構驚きました。
まさか子供向けニチアサ枠であそこまでやるとは。
死の描写というより、アリアが死へと向かう過程ですね。それが懇切丁寧に描かれていて、背筋が寒くなるほどでした。
アリアのたどった軌跡をまとめますと
1.闇の遺跡の糾弾により、望んだものでなかったとはいえ自らが犯した罪を自覚し闇に沈みかける
2.エデンが闇に飲まれかけていることを察し、助けるために(エデンだけではないけれど)闇を照らす光になることを望む
3.自らの罪を認めたからこそ、過去のエデンの無思慮な行いもまた悪気があったものではないと知り、純粋にそれを喜ぶ強さを得る
4.闇そのものになりかけた光牙を救うほどの光を発揮
5.圧倒的なマルスの力に脅かされながらも、はっきりと反抗の意思を表す
6.集まったコスモクリスタルを使って謎の杖召喚。もしくは変換。
7.「アテナとして覚醒(マルス談)」して光の小宇宙MAXへ
8.絵面的にはまさに『アテナの元に集まった聖闘士たち!』を完全再現
……と、ここまでは登場初期からただひたすら弱く、涙を流すことしかできなかったアリアの劇的な成長が描かれています。
マルスの言うアテナに覚醒したというのがいまいち意味がわかりませんが(沙織さんが転生したアテナそのものである以上、別人が覚醒もクソもない)、神に匹敵する力を持つ何者かとして重用されてしかるべき存在にクラスアップしたことは確かです。
それなのに
9.激高したマルスの槍がクリーンヒット。ものの見事に胸を貫かれる。
……という急展開。あんまりです(´;ω;`)
かつての沙織さん(胸に矢座の矢を受け12時間で貫通予定)とかカノン(ポセイドンの槍の先端に鱗衣装着の胸が致命傷にならない程度に刺された)なんて比べ物にならないくらいはっきりと貫通してました……
しかもその後の描写もまたひどい。光(小宇宙?)を吸い取られ、杖を奪われ、果てには横たわったその下が!
血溜まり (´;ω;`)
しかもユナに掴まれた手が 土 気 色 (TДTlll)
「私、これでマルスの元へ戻らなくていいのね」って悲しすぎるでしょ……
挙句の果てに、ありがとうと何度も呟きながら最後の力を振り絞って光牙達を光ある世界へ送り、対して自分は闇の中へと落ちていく。
光牙が伸ばした手がすり抜けていったシーンでは、冥王ハーデス十二宮編での、自ら喉を突いた沙織に伸ばしたサガの手が届かなかったあの場面をふと思い出しましたが、もしかしてオマージュだったのかな。違うかな。
ようやく「この世界を守りたい」と明確な意志を見せた矢先の避けようのない死。
『新たな世界の新しいアテナ』などというありえないポストを提示されていたことに対して相当の非難が視聴者から噴出していたと思いますが、そんな無茶ぶりもこの結果ありきでのことだったのだと今さらながら納得させられた気がします。
恐らく彼女は、作中で復活することはないのではないかと思います。
例えて言えばファーストガンダムにおけるララァ・スンのような状態での再登場はあるかもしれませんが、それは復活とはいいません。
ただ、もうちょっとソフトな描写でも良かったのではなどとちょっと思ってみたり。
ガチムチな戦闘慣れした兵士が首掻っ切られて血がどばーとかとか銃弾をしこたま打ち込まれて血しぶきとともに倒れこむとかなら別に見ててもなにも思わないんですけどね ←
まあ、そんな人間が見てもさすがに胸が痛む描写でした。
しかしながら――ひどい言い方をしますが――実に見事な殺し方でした。
復活の希望がまるでない。だからこそ、この後の光牙達の戦う理由足りうる。
故人の思いは、受け継がれなければならないのです。
あまりにも衝撃的だったのでアリアのことばかりつらつらと書いてしまいましたが、それ以外に気になった部分を。
・父の本音と悪行を目の前でまざまざと見せつけられ、挙句には最愛の人を殺されてしまったエデン。どう考えてもこれで寝返らなかったらおかしいかな。あっさりと連れられて行ってしまいましたが、今後どんな裏切りイベントがあるのか期待。
・ソニアも同じく。ただ彼女の場合は、恐らくある程度はマルス・メディアの本懐を知っているフシがあるので、純粋に裏切ってくるかどうかは読めない……
・闇の属性持ちであることが確定した光牙。ずっとそばにいると言ったアリアはきっと魂だけの存在になってそばに居続ける、といった展開になるんだろうな。そして闇と光のコンボで最強化か。でもよく考えれば、マルスと同じ土俵に立てるんだったら闇属性も悪くないんじゃないかという気もする。魔傷とかのハンデを相手に与えることができるんだし。
・栄斗に目を向けられて、気まずそうにそっぽを向くエデンの描写は良かった。エデンはきっとずっとこんなふうに青銅五人に対して負い目を感じ続けることになるんだろう。
・会えて良かったとアリアから特別バージョンの最期の言葉をもらったユナがボロ泣き。きっと女の子同士でしか育めない友情とかが芽生えてたんだろうな(´;ω;`)
・結局マルスはアリアが出したあの杖と、ありったけの光の小宇宙さえあればそれでよかっただけなのか。更に、もしかしたらこのあとの十二宮編で黄金聖闘士を焚きつける口実にするのかもしれない。「アテナを殺した反逆者が、アテナの残したこの杖を奪いにやってくるから殺せ」てな具合に。
・随分と世間の闇に絶望してる様子のマルスさん。昔は人智勇を備えた猛者だったとかなのかな。それが裏切られ続けて捻くれたと。だとしたら裏切りには弱いだろうな。実際、アリアが反抗の意思をあらわにした段階で激怒だったし。小物感が半端無かった。エデンの裏切りイベントがあるとしたらものすごいことになりそう((( ;゚Д゚)))
完全に妄想になるけど、エデンの出奔に手を貸したソニアが殺されるイベントとかあったりして。
……ないか( ´_ゝ`)
・遺跡のコア部分、やたらと意味がありそうな光景が広がってたけど、結局なんだったんでしょうか。逆さメデューサ、船のような舞台、メデューサの足元の町のようなもの。解明されることはきっとないんだろうな。
次回予告!
どう見ても牡羊座のシルエット。どう見ても一度出てきた彼ですねわかりますw
そして時計座の時貞さん、黄金にでも昇格してるってことなんでしょうか。
「△時○分、すなわち……」みたいな台詞がやたらと目立ってたのに時計座じゃなくなるなんて。
それともまさかとは思うけど、新生十二宮の火時計役じゃあるまいな……(゚A゚;)ゴクリ
公式の次回予告も見たんですが、やっぱりあれは貴鬼さんですかw
それから空背景で空中にあって上へと続く十二宮のイラストはとても幻想的でかなり好みなんですが、行き着く先がどうにも気になります。
双魚宮→教皇宮(あるのかな?)→まさかアテナ神殿のわけがないのでマルスの居城なんでしょうか。
てことはゴールは火星? ……てことは、十二宮は軌道エレベーターのようなもの?w
なんか宇宙的な展開になりそうですなw
最後の最後で、火星が地球に故意でも成り行きででもとにかく落下→大変!このままでは地球が核の冬に!→皆の小宇宙の力で阻止!みたいな展開になったりしないだろうかと少しばかり心配……なわけはないw
いやなんか星矢の声聞いてたら逆襲のシャア思い出しちゃいました☆テヘペロ. (ゝω・)
次回は総集編との噂もありますが、予告映像を見てもたしかにそんな感じですね。旧青銅絵とか。瞬の回想の時の絵ですよねあれ。
ていうことは、最後に少し新章への繋ぎが入る程度なのかな。
また12宮展開はちょっと…とかねがね思っていたわけですが、やると決まっている以上は見てから自分的評価を決めることにします。食わず嫌いはいけないよね(´・ω・`)
食べてみたら案外美味しいのかもしれないし。うん。
どうでもいいけど、一輝は一体いつになったら出てくるのか……
いつもながら最後になってしまって申し訳ありません。
こちらのブログ前回更新後に、本館の方で拍手下さったお客様、本当にどうもありがとうございます_(._.)_
先週、こちらの右コメント欄からメッセージ下さったお客様にはメールを送らせていただきました。
どうもありがとうございました!