タイムリミットまでついに1時間を切りました。
先週分でぼやいてみたら、久しぶりに地上の様子が出ましたね。
やっぱり地上にはもう相当の影響が出ているようです。
あの様子ではマルスを倒してめでたしめでたし、てなわけにも行かないでしょう。
どうするんだろうと思うけど、そういえばポセイドン編もそんな感じだったし、まあいっか☆ ←
さて、双魚宮をユナに任せて主役級二人がマルスの元へたどり着いたわけですが。
今回は回想が多くて戦闘はあまりありませんでした。
なので、せっかく首魁を前にできた光牙にもやられ一方であまり出番はなかったものの、視聴者と一緒に話を聞かされるだけの立場なだけあって、視聴者の意見を代弁するかの如き良いツッコミを入れてくれていました。
そしてエデンもまた真実を聞いて、視聴者と一緒に( ゚д゚)ポカーンとしてくれていましたw
というわけで、今回一番の目玉であろうマルスの思い出話に私も突っ込んでみようと思います。
マルスになる前のルードヴィグさんというのはプライベートでは美人の奥さんと可愛い娘、そして盤石な社会的地位を併せ持った、人並み外れて幸せな人生を送ってはいたけれど、ごくごく普通の人間だったようです。
それが突如起こったテロに巻き込まれて奥さんが亡くなり、精神の均衡が一気にマイナスの方向へと傾いてしまった安直さも、恵まれていたがゆえの弊害でしょう。
妻・ミーシャの「無意味で価値がない、理不尽な死が許せなかった」と彼は言いますが、この世の人間の多くはそんな死に方をしています。
自分や、自分の周囲の人間にそれは当てはまらないというのなら、それは驕りです。あまりにも狭隘な物の見方です。
番組の始めころからずっと感じていたマルスの小物臭さが、この狭量な短見から出ていたのであれば、キャラ付けとしては一貫していて実に見事と言えますが……そこまで計算されていたのかなぁ(´・ω・`)?
彼がこれまでに、そしてこれからまさに行おうとしている行為そのものでもたらされる大量の死もまた「理不尽」なんですけど、その死の上に「ぼくのかんがえるへいわなせかい」を作れるのだから、無意味ではないということですか。
それどころか「崇高な犠牲」とでも思ってそうで、反吐が出ます。
勿論、すべてがマルスだけの思惑ではないでしょう。途中で意味ありげにルードヴィグ宅を見上げるメディアのカットが入り、そしてマルス化しました。彼の思いがメディアによって捻じ曲げられてしまったと考えて間違いではないでしょう。
それどころか、ミーシャの生前から赤く禍々しい火星がルードヴィグを見下ろしているような描写もあったので、もしかしたらテロ事件すらメディアの差し金であった可能性も否定できません。
しかし事件の犯人たちを探し出して自ら制裁を加えていたときに彼が手にしていたのは圧倒的な神の力などではなく、人間が人間を殺傷するためだけの道具である銃でした。そういった手段で自らの溜飲を下げる道を選んだのは他でもないルードヴィグ自身でしょう。
イオニアの時もそうでしたが、メディアには甘言を弄して相手を自分の思う方へと引きずり出す能力(特殊な能力ではなく才能のような力)があるようです。相手の欲望(思考の方向)をうまく誘導し、最後には当初の意思とは少しばかり食い違ったものへと変質させる。
でもそれは力づくで、たとえば幻朧魔皇拳のように相手の意思を無視してなにかを強制するほどの力ではないように見えます。
とは言うものの、そもそも奥さんの死をきっかけとしてルードヴィグが望むようになった悲しみのない世界。それを受け継がせるのは同じ悲しみを共有したはずのソニアであるべきなのに、なぜかメディアとの間にもうけた子を新世界の王とすると明言してしまうあたり、完全に何かが摩り替わってしまっています。
自ら滔々と過去語りをしていながらマルス自身がその矛盾に気づいていないあたりが妙に不自然なので、完全にのってきた相手であれば軽い洗脳のようなことくらいはできるのかもしれません。
あれだけ奥さんラブだった彼があっさりとメディアと子作りしているというのはちょっと腑に落ちませんし(´・ω・`)
長々書きましたが要点をまとめます。
予期せぬ事件によってやり場のない強い憤りや悲しみを抱えこむことになったルードヴィグがメディアにあっさり取り込まれて利用され、マルスを自ら名乗る道化と化したというわけですね、なるほどー(棒
動機がね、予想以上に安易だったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。
でもちょっと言わせてもらえれば、いくら火星という新天地を拓いたところで、いくら賛同者だけ集めたとしてもそれは今のままの人類であることに変わりはないので、明るい展望はなにもないと思いますよ>マルスさん
むしろ劣化コピーにしかならない可能性のほうが強いと思いますが。
というわけで元凶はメディアなんですね。でもラスボスというわけではないのかな。
聖衣が変質し、属性なるものが付加され、さらにマルスの頭のてっぺんに火が灯ることになった隕石も彼女が魔術的な儀式の末に呼び出したもののようです。
その時の描写が少々引っかかります。
遠く、銀河の闇の中から「それ」が飛び出して来ました。
そして現在問題になっている火星の横を華麗に通過し、地球に落ちたというのが非常にタイムリーな感じだというのは置いといて。
ルードヴィグには火星の神・マルスという称号(と力?)を与えはしましたが、あの闇の隕石はそんなものよりももっと上位の力に由来するもののようです。
ということは、マルスを倒すと真のラスボスが……!?
なんて展開になってもおかしくないような気もしますが、尺もあまりないのでどうまとめるのかが非常に気になります。
ちょっとその他に気になった部分。
・ロリソニア
かわいい!……そしてとても悲しい(´;ω;`)
ピアノを一生懸命練習していてプレスクール(幼稚園のようなもの?)にも行く、裕福ではあるけれどごく普通の女の子。
天蠍宮であんな最期を迎えなくてはならない子では決してなかった(´;ω;`)
マルスは、本当に平和な美しい世界を作るつもりがあったのなら、それをエデンではなくソニアにこそ見せようと尽力しなければならなかった。
そんな世界をエデンに渡すためなら自分の命がどうなってもとか言う前に、腹かっさばいてソニアに詫びるべきo(`ω´*)o
・ミケーネ
マルスの回想では、ルードヴィグの名を知る彼といつ知り合ったのかがよくわからなかった。
ルードヴィグを名乗っている頃のマルスは最後はどうあれ、普通の人間社会に身を置いていたわけで。
でも以前のミケーネ自身の回想の中での彼の格好は、普通の社会に属している普通の人には見えなかった。
過去の話が出揃うほど謎が増えるってどういう……
・過去の対マルス戦
レジェンドキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!……と言いたいところですが、以前のものの使い回しが多かったのでちょっとがっかり。
でもアテナの聖衣を纏った沙織さんは美しかったし、兄さんの
……まさか兄さん、これで出番終わりとか、そういうオチじゃないですよね……
それとあまり大きな声では言えないんで小さく書きます。
隕石の直撃をイージスの盾で受ける沙織さんの苦悶の呻き声が喘ぎ声に聞こえてしまって、朝からものすごく微妙な気分を味わいました(´・ω・`)
そしてアリアと光牙について。
以前のシャイナさんの話以上に詳細が語られたわけですが、別にものすごい何かがあるわけでもなく、ただ巻き込まれた普通の子供でしたってことですよね。
これまで勿体つけてきた意味って……(;゚д゚)?
まあ、状況からすると双子っぽいことはわかりましたけど、それでストーリーに何か影響があるわけでもなし。
なんか最近のアニメにしては珍しく、詰めが甘いような感じがむしろ新鮮。←
……今回はこんなところでしょうか。
次回予告では、アリアの杖周囲の草花が枯れているように見えるので、カウントダウンを止めることに成功したかなにかなのかな。
エデンと光牙も和解するようですし、そういえばアモール対ユナもまだ決着ついていませんがどうなるのか。
どう収拾をつけるのか、全く見えてこなくてだんだん不安になって来ました。
あ、最後にもうひとつだけ。
マルス様のご高説にデジャブを感じてなりませんでした。
「この世界を乱す者達の素顔は、ただ心の弱い、他者に怯える、どこにでもいる普通の人間たちだった」
「この地球人類すべてを革新する」
「アテナのもとではこの悪しき連鎖は終わらん。果てしなく続く戦いは無意味な血を流し続けるだろう。それを私が止めてやろうというのだ。」
このへんが特にどこかで聞いた感が凄まじかったです。
同じ赤でも火星ではなく、赤い彗星の人が思い浮かんだのは多分私だけじゃないはずだと信じたいw
たまらずに逆襲のシャアをちょっと見返してしまいました。すると出てくる出てくるw
「愚民ども」
「地球に住むものは、自分たちのことしか考えていない!だから抹殺すると宣言した!」
「私、シャア・アズナブルが粛清しようと言うのだ! アムロ!」
だんだんパクリに見えてきたけど、ありがちといえばありがちな物言いではあるよなぁ(´・ω・`)