というわけで、作監・馬越氏/絵コンテ・畑野氏参加でおそらく最近では一番の本気回の20話でした。
……とかなんとか言いつつ、脚本家他のスタッフについては残念ながらよく知らないんですけどね。
上記お二方の組み合わせは、ハトプリでこれは!と思ったキュアサンシャイン登場回なんかで光り輝いていたのでそう思っただけですw
そしてこの注力回はまた、遺跡編で異様なまでにクローズアップしてきたアリアが、この話が最終回を迎えた時には生きてないんじゃないかと思わせる回でもありました。
全50話だとすると折り返し地点も近いことを考え合わせると、相当のターニングポイント回だったということなんでしょう。
ではまた順を追って感想や考えたことなどつらつらと書いて行きたいと思います。
冒頭の林檎の意味は?
エデン=楽園 林檎=禁断の実 という関連付けなんだろうなとは思ったけど、このストーリーにおいて意味するところがいまいちわからない。
『女(アリア)』に『禁断の実(汚れた世俗?)』を教えた悪こそが『蛇(光牙達)』というイメージ?
なんか違うような気がするけど……
エデンが来なければシャイナさん再登場だったんだ!
でもちょっと納得がいかない。
シャイナさんに「呼ばれた」ってどういうこと?
遺跡の破壊にあたって、パーティに雷属性がいないことに気づいた光牙から連絡をとってというなら理解できるんだけどさ(´・ω・)?
メディアはエデンのおかーさんてことでいいのかな。で、マルスはおとーさん(メディア談・確定)。
てことはメディアがマルスを『神』と言っている以上、エデンは少なくとも半神か。
でもそんなふうな描写をされてないんだよね、これまで。
普通に学校(パライストラ)に在籍してたり、黄金聖闘士に稽古をつけてもらってたり、人間として極普通に努力していたようにしか見えない。
マルスさん、初対面(?)のわが子に向かって語りかける内容として、それはおかしくないですか(´・ω・`)
それ以前の問題として「この世の苦しみは限界」「今のアテナでは世界を守り救うことはできん」と言う割に、「強きものが弱き者を支配」して「悲しみも苦しみもない世界」にはできないでしょw
支配される側は少なからず悔しかったり悲しかったりするもの。それをこらえた上で支配を甘受すれば、そりゃそれ以上悪いことは起こらないのかもしれないけどさ。それってなんかおかしくない?
……いや、ある意味それこそが正しい悪役論理とも言えるんだけど(´・ω・`)
そんな矛盾だらけの言葉に納得しちゃったのはエデンが幼かったからだと信じたい。
いまだに父を正義と盲信しているようだけど。
ソニアさん素顔キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ここで晒すとは思ってなかったので普通にびっくり。そしてソニアさんのお部屋が普通すぎたことにもびっくりw
それにしても前々回、蒼摩はソニアにものすごいダメージを与えてたんだね。包帯だらけ。
でも身体には他にも古傷らしきものが見える。傲然としているように見えて、苦労人だったとは意外。
南十字星のクロストーンを後生大事に持っているところを見ると、ソニアの初めての人()って本当に蒼摩父だったんだ。
エデンとは「母が違えど」って言ってるのでマルスがおとーさんで間違いない→半分は絶対に神のはずなのに、返り血で血涙を流しているように見える過去シーンも合わせて考えると全然そんな気がしない。
エデンと合わせて考えると、マルスってもともと人間じゃないのかな。
前に瞬さんが語った謎の『隕石』効果で人外に変化はしてるのかもしれないけど、『神』ではなさそう。
そんな父子を思うと、なにやらメディアの異様さがじわじわときた。あれはいったい何者なのか?
それはともかく、ソニアは弟思いの(家族に対しては)良い人だったことが判明。
そしてマルス一家はみんなが仲良く一つの目標に向かって歩む仲良し一家であることも判明。
沙織さんの顎だとか髪を触るマルスの手つきがいやらしいw
嫁が隣にいるのにいいのかと突っ込みかけたけど多分余計なお世話なんでしょう。
マルスの野望=
そのために今の地球からエネルギーを吸い取って、新しい地球の素にしようとしてる、と。
そして新しい地球での新しい「アテナ」=アリア
神をも創造しようとしてるわけかな。
アテナ=沙織さんであって、地位とかそういうものではない以上世代交代はありえないからアリアはあくまで偽アテナ。だからあそこまでのアリア押しはおかしいという声もあるけど、そういう事情ならなるほどと自分は納得した。
世代交代じゃなくて、マルスの作った地球でマルスにとって都合のいい「神」を作ろうとしてて、それに「アテナ」って名をつけようって話でしょ。
そりゃ偽でもあり、「新アテナ」でたしかに間違いでもない。
結構色々考えられてるんだなと感心。
それからエデンをその新しい地球の王に据えようということらしいけど、じゃあマルス自身はどうなるの? どうするの?
その辺がまだまだ不明。
ちなみに新しい地球をとか言い出した辺りで「Darker Than Black-流星のジェミニ」を思い出した人は他にいませんかw
あっちはコピーってことだったけどさ。
沙織さんが捕らえられてるのは「地球に戻る」というマルスの台詞からすると宇宙なわけだ。
でも地球がかなり大きく見えてるから、火星というわけではなさそう。月とか、そのくらいの距離かな。
移動手段が知りたいですw アリアが聖域からパライストラに移動するのに、あのファンタジックな馬車で延々飛んでたことを考えるとそんな便利な次元ぶち破りのトンデモ移動手段があるようにはあまり思えないんだけどさ。
お互いに「出会えてよかった」と告白しあってる辺りで別離フラグ立ちまくりな件。
狙いすぎというかお約束過ぎてちょっと……('A`)
アリアさんのシシ神ぶりが半端ない。オーロラが出たのはアリアの小宇宙とは関係ないのかな。
アリアと光牙の小宇宙や出生不明ぶりの一致は、二人が兄妹か、それに近い何かの示唆では?
沙織さんを助けだしたらアリアも一緒にそばにいればいい云々の台詞はアリアの死亡フラグとしか思えない(´・ω・`)
エデンが来ただけで暗雲立ち込め草花も吹き飛ぶって、演出にしても悪者描写過ぎるw
変身バンクなしに一瞬で聖衣装着していたのは好印象。
大したモーションもなしに雷の檻とかよくわからない雷撃繰り出し、これまでのぬるい戦闘シーンよりも切れのある動きだったユナをほぼ瞬殺。すごい。
倒れたユナの後ろ頭の髪の流れの描き方がなんとなく綺麗で感動した(※かなりどうでもいいです)
でも横に広がったままの帯のようなものが微動だにしないのもすごいw
エデン新技が聞き取れない。とにとるいさるたーん?
某所でトニトルスサルターレではという意見もあったけど、私の耳にはあまりそうは聞こえなかった…
ペガサス流星拳の躱し方、封じ方があまりにもかっこいい! 帯のようなものがたなびいてるのもかっこいい。たしかにこれはマントではなく、この帯状のモノのほうが絵的に映えるかもね。
さらに新技! 光球が円になって背後に惑星とか厨二心をくすぐりまくる演出が憎いw
宇宙から来たものなんらかのエネルギーが地上にクレーターを作ったような描写と、
場所(シベリアっぽいと思いました)的に、なんとなく
ツングースカ大爆発
を思い出させる技ですね。
そしてやっぱり技名が聞き取れない(´・ω・`) とにとるいふぇらかーろす?
圧倒的だったエデンを根性一発で少しは押し戻した光牙、そして流血描写。酷いけど、星矢だったらこうじゃなくちゃ!
ボロボロのユナのものすごい悔しそうな泣き顔もいいわー。いや、変な意味じゃなくて!
光牙達の命と引き替えに戻る宣言をしたアリアの泣き顔もいい ←
それをとりあえずは承諾したエデンの、かなり思うところがありそうな表情も。
絵でちゃんとそういう心情を描写できてるのは良いアニメ!(`・ω・´)
アリア去り際の一言が「ありがとう」っていうのも素晴らしい。ああいう場面で礼を言われたら、その悔しさはそりゃ尋常じゃないだろうね…脚本もいいわー
次回!
飛べないペガサスはただの馬だ……って、放映後のツイッターで見たのはこういうことか。
予告の密度が高すぎて、色々想像というか妄想したくなるけど、今回はなにも考えないでおきます。
とりあえずユナが光牙に鉄拳で活を入れることだけはわかったw
次回の絵もよさそうでなにより。
まとめ
タイトルに聖闘士星矢とついているからには、こういう戦闘シーンが見たかったんだ!と思わせてくれた良回でした。
戦闘シーンだけでなく、静かな語り合いシーンの雰囲気も素晴らしかったです。
静と動の使い分けが見事でした。
……でもこのクオリティが早々続くわけないよね(´・ω・`)それが残念でなりません。
こう言っちゃなんだけど、この会社のアニメって回毎の落差が結構酷いような。
深夜アニメなんかだと、もうちょっと絵柄も演出も安定してるのが多いような印象があるんだけどな。
ストーリーはgdgdでもね! ←
次回ってもう明後日だけど、かなり楽しみです(゚∀゚)
最後になりましたが、本館更新後に拍手をくださったお客様、どうもありがとうございました!!!